データ復旧のパイオニアがおすすめする
データ復旧業者を徹底解説!業者選びの失敗事例も紹介

突然のデータ消失に、冷静に対応できる人は少ない。
仕事の重要な顧客データ、家族の思い出が詰まった写真、長年の研究成果――。
それらが一瞬で消えたとき、人は深い不安に襲われます。
そして、多くの場合は「どこに相談すべきか」「誰を信じてよいか」が分からず、焦りながら検索し、復旧業者を探すことになるでしょう。
しかし、データ復旧業者の中には技術力不足や悪質な料金請求を行う会社も存在します。
本記事では、日本のデータ復旧サービスを切り開いたパイオニア企業・アドバンスデザインが、信頼できる業者選びの基準と、業界を代表する企業の特徴を解説します。
大切なデータを確実に取り戻すために、失敗しないための知識を身につけましょう。
データ復旧料金の相場表(目安)
データ復旧の費用は、障害の種類やレベル、対象機器、容量によって大きく変わります。
個人が所有する外付けHDDやスマートフォンと、企業が運用するRAIDサーバーでは、必要な作業工程も異なるため、金額に幅があるのが実情です。
以下は、一般的な目安となる料金相場です。
障害の程度 | 料金目安(税別の参考レンジ) |
---|---|
軽度(論理障害) | 1万~15万円前後 |
中度(論理+部分的な物理対応) | 5万~30万円前後 |
重度(物理障害・開封作業等) | 10万~60万円前後 |
大容量/RAID・サーバー等 | ケースにより数十万円~ |
注意点
- 実際の金額は診断後の見積もりで確定します。
- 特に法人向けのRAIDやNASでは、障害の複雑さや容量に応じて費用が大きく跳ね上がるケースもあります。
- 「安すぎる見積もり」や「見積もりなしで作業開始」を提示する業者は要注意です 。
おすすめのデータ復旧業者と業者の正しい選び方

データ復旧業者は全国に100社以上存在していると言われています。
しかし、その中には技術力不足や不透明な料金体系でトラブルを招く業者も少なくありません。ここでは、業者選びで重視すべき4つのポイントを詳しく解説します。
データ復旧業者の正しい選び方
1) DRAJ加盟:信頼性の最低基準
2) 技術・設備:クリーンルーム・専門機材・幅広い復旧対応
3) 料金明確:見積もり透明、完全成功報酬制が安心
4) セキュリティ:認証取得、NDA、オフライン管理必須
ポイント:信頼性・技術力・料金透明性・セキュリティを確認
1) DRAJ(日本データ復旧協会)加盟業者を選ぶ
まず最初にチェックしたいのが、その業者がDRAJ(日本データ復旧協会)に加盟しているかどうかです。
DRAJは、データ復旧業界の健全化を目的に設立された団体で、加盟には一定の技術力や運営基準が求められます。
- 悪質な高額請求や情報漏えいを防止するためのガイドラインを策定
- 会員企業同士の技術交流や情報共有を推進
- ユーザーが安心して利用できる環境づくりを支援
DRAJ加盟業者であれば、最低限の信頼性は確保されているといえます。 業者選びに迷ったら、まずDRAJ加盟企業から検討するのが安心です。
1)-1 DRAJで悪徳業者の手口を注意喚起している
データ復旧サービス業界には、残念ながら利用者を不当に惑わせる悪徳業者が存在します。
DRAJ(日本データ復旧協会)では、こうした被害を未然に防ぐため、悪質な商法について積極的に啓蒙活動を行っています。
中でも特に注意すべきなのが「レスキュー商法」と呼ばれる手口です。
これは、データが消失して困っている利用者の心理につけ込み、虚偽や誇張した説明で契約を結ばせる商法のこと。利用者は焦りや不安から冷静な判断ができず、結果として高額請求やデータ流出といった深刻な被害につながるケースもあります。
DRAJ公式サイトでは、以下のような典型的な勧誘手口を紹介しています(参考URL:https://www.draj.or.jp/rescue/ )。
よくあるレスキュー商法の手口
- 成功率を極端に高く見せる虚偽広告
- 「復旧率99%」「どんなデータも完全復旧」といった、根拠のない高成功率をうたい利用者を安心させる。
- 初期診断無料を強調して契約を急がせる
- 無料をうたいながら、実際は作業が進むにつれて高額な追加料金を請求する。
- 緊急性を煽る脅し文句
- 「今すぐ対応しないとデータが完全に消える」と言い、契約を即決させる。
- 費用総額を不明確にする
- 最初に安い金額を提示し、後から「追加作業費」「部品代」などを上乗せする。
- セキュリティ面への虚偽説明
- データ管理が杜撰なのに「安全です」とだけ説明し、実際は顧客情報が流出するリスクが高い。
ポイント
データ復旧を急ぐ気持ちは理解できますが、焦りは悪徳業者の思うつぼです。
契約前には、必ず複数社の見積もりを取り、冷静に比較・検討しましょう。
1)-2 被害に遭わないための選定基準を啓蒙している
DRAJは、利用者が安心して業者を選べるよう、業者選びの基準や注意点を積極的に発信しています。
その中でも特に注意喚起しているのが、広告でよく目にする「データ復旧率〇〇%」という表示です。
一見すると、「復旧率98%」「成功率95%」といった数字は安心材料に思えます。
しかし、実際には次のような問題が潜んでいることがあります。
- 復旧したのは「既にバックアップが存在するデータ」だけ
- 本当に必要だった最新データは復旧されていない
- 復旧できたファイルのうち、開けないものが多数含まれていた
こうしたケースでは、実質的な復旧率はゼロにも関わらず、「成功率98%」といった数字だけが独り歩きしてしまうのです。
DRAJでは、こうした誤解を防ぐため、利用者に以下の点を確認するよう推奨しています(参考URL:https://www.draj.or.jp/wp/wp-content/themes/fv_project_2024/assets/media/draj_guideline.pdf)。
データ復旧率の誤認を防ぐためのポイント
- 復旧率の定義を確認する
- 「復旧できたファイル数」なのか、「実際に使えるデータ数」なのかを業者に確認。
- 具体的な復旧対象を聞く
- どのファイルが復旧可能なのか、リスト化して提示してもらう。
- バックアップデータを除外して計算しているか確認
- バックアップ済みのデータを含めて復旧率を計算していないか注意。
- 成功報酬型かどうかを確認
- 復旧できなかった場合に費用が発生しないかを事前にチェック。
- 複数社から見積もりを取る
- 他社と比較することで、数字の妥当性が見えてきます。
アドバイス
数字だけを信じず、「どのデータがどこまで復旧できるのか」を具体的に説明できる業者を選ぶことが重要です。
1)-3 DRAJには厳格な参加基準が設けられている
DRAJに加盟できるのは、以下の厳格な基準を満たした法人のみです。
これは、利用者保護と業界の健全化を目的としています。
参加基準
- 当協会が定める規定をクリアしていること
- 技術レベルが一定以上であると認められること
- ホームページなど広報活動が適切であること
- 顧客に対して適切な情報提供を行っていること
これらを満たすことで、利用者は安心してデータ復旧を依頼できます。
さらに、DRAJには正式な会則があり、加盟後も定期的に運営や行動が監視されます。
公式サイトでも会則が公開されており、透明性を重視した運営が行われています(参考URL:https://www.draj.or.jp/introduction)。
ポイント
DRAJ加盟は、単なる「お墨付き」ではなく、日々の活動が厳格にチェックされる信頼性の証です。
業者選びでは、まずDRAJ加盟かどうかを確認することが重要です。
2)技術力と設備のレベルを確認
データ復旧は、高度な技術と設備が不可欠です。
技術力不足の業者に依頼すると、復旧どころか症状が悪化してしまう危険もあります。
チェックすべきポイントは以下の通りです。
- クリーンルーム設備があるか
HDDの内部作業には、ほこりや異物混入を防ぐための清浄空間が必要です。 - 専門機材の導入状況
障害メディアの保全をするために必要な機器を保有しているか確認しましょう。 - 実績件数や対応範囲
論理障害だけでなく、物理障害やRAID、スマートフォンなど幅広く対応できるか。
特に法人向けの大規模案件では、サーバーやネットワークに関する知識も必要です。
「復旧率90%以上」を掲げる業者もありますが、必ずその根拠や実績の内訳を確認することが重要です。
3)料金体系と見積もりの明確さ
料金トラブルは、データ復旧業界で最も多い問題の一つです。
見積もりが不明確だと、「当初は5万円と言われたのに、最終的に30万円請求された」というケースも珍しくありません。
信頼できる業者は、以下を明確に説明してくれます。
- 初期診断料の有無
- 作業着手金や成功報酬の仕組み
- 追加費用が発生する場合の条件
- 見積もり金額の内訳
また、完全成功報酬制を採用している業者であれば、復旧できなかった場合は費用がかかりません。
依頼前に必ず契約内容を確認し、曖昧な説明しかできない業者は避けましょう。
4)セキュリティ体制の充実度
復旧を依頼するデータには、個人情報や機密情報が含まれます。
セキュリティが低い業者に預けると、情報漏えいという最悪の事態になりかねません。
安心できる業者は、以下のような体制を整えています。
- ISO/IEC 27001などの国際的な情報セキュリティ認証を取得
- 復旧データをオフライン環境で保管し、外部からのアクセスを遮断
- NDA(秘密保持契約)の締結に対応
- 社内のアクセス制限を徹底
法人データを扱う場合は特に、セキュリティ認証や過去の取引実績を確認しましょう。
データ復旧業者に依頼するメリット

・高い復旧成功率
専門設備と技術で個人では不可能な重度障害にも対応
・早く復旧できる
業務停止や生活への影響を最小限に抑えられる
・安全な作業
誤操作や損傷悪化を防ぎ、データを守る
・幅広い対応範囲
HDDからスマホ、RAIDまで多様な機器・症状に対応
・ポイント
確実・迅速・安全・多対応がプロに依頼する最大の魅力
データが消失したとき、多くの人はまず自力で復旧を試みます。
市販のデータ復元ソフトを使用したり、インターネット上の情報を参考にしながら作業する方も多いでしょう。
しかし、自己流での対応は本来復旧できたはずのデータを完全に失ってしまうことにもつながりかねないため注意が必要です。
ここでは、専門業者に依頼することで得られる具体的なメリットを解説します。
1. 自身での復旧よりも高い復旧成功率
データ復旧は高度な専門技術を必要とします。
たとえば、HDD内部の部品が損傷している「物理障害」の場合、分解修理には医療現場並みの清浄度を保つクリーンルームや、世界水準の専門機材が必須です。
個人が復元ソフトで復旧できるのは、軽度の論理障害のみ。
例えば「誤って削除してしまった」「ゴミ箱から消してしまった」といったケースです。
一方、物理的な損傷や、RAID構成の崩壊、ウイルス感染などの重度障害は、ソフトでは対応できません。
専門業者に依頼すれば、これらの複雑なケースにも対応できるため、成功率は格段に高まります。
2. 早期復旧で業務や生活への影響を最小化
データ復旧はスピードも重要です。
特に法人では、業務停止が長引くほど損失が大きくなります。
顧客データや業務ファイルが利用できない状態が数日続くと、取引先への納期遅延や信用問題にも発展しかねません。
専門業者は、初期診断から作業までの流れが整備されており、症状を見極めて迅速に対応できます。
緊急対応を掲げる業者では、最短で当日中に復旧作業を開始することも可能です。
個人の場合でも、急ぎの書類や家族行事の記録など、データがすぐに必要なケースは多いものです。
業者に依頼することで、復旧までの時間を大幅に短縮できるのは大きなメリットです。
3. データ損失を悪化させず安全に対応できる
自己流での復旧作業には「取り返しのつかないミス」のリスクがあります。
代表的なのは以下のケースです。
- 誤った操作でデータを上書きしてしまう
- 通電を続けたことで物理的な損傷が進行
- ネット上の情報を鵜呑みにして誤った手順を実施
こうしたミスが起こると、本来復旧できたはずのデータが永久に失われる可能性があります。
専門業者は、初期診断の段階から安全性を最優先に作業を進めます。
高度な設備やノウハウにより、データをこれ以上損なうことなく取り出すことができるのです。
特に法人データや顧客情報などは、誤操作による損失が重大な問題につながるため、早期に専門家へ依頼することが推奨されます。
4. 幅広いメディアと症状に対応可能
データ復旧業者は、パソコンや外付けHDDだけでなく、以下のような幅広いメディアに対応しています。
- HDD/SSD
- USBメモリ、SDカード
- スマートフォン、タブレット
- RAIDサーバー、NAS
- 防犯カメラ、ビデオカメラ
- 工場機械の記録装置
また、障害の種類も論理障害・物理障害問わず対応可能です。
「自分ではもう無理だろう」と思っていたケースでも、専門家なら復旧できることがあります。
個人・法人を問わず、「どんな媒体でもまずは相談できる」のがプロに依頼する強みです。
データ復旧業者に依頼するデメリット

一方で、データ復旧業者に依頼することにはいくつかのデメリットや注意点も存在します。
これらを理解しておくことで、トラブルを回避し、納得してサービスを利用できます。
1. 業者選びが難しい
データ復旧業者は全国に多数存在し、その技術力や対応品質には大きな差があります。
特に初めて依頼する場合、「何を基準に選べばいいのか分からない」という悩みがつきものです。
また、検索結果の上位に表示される業者が必ずしも優良業者とは限りません。
広告費を多くかけて集客しているだけで、実際には技術力不足というケースもあるかもしれません。
さらに、残念ながら悪質業者も存在します。
たとえば、誇大広告でユーザーを惑わせる、過度に不安をあおり判断を迫る、支払わないとキャンセルに応じない、など利用者を困らせる事例も報告されています。
このようなリスクを避けるためには、DRAJ加盟や実績公開など、信頼性を判断できる情報を基準に選ぶことが重要です。
2. 費用がかかる
データ復旧は専門技術を要する作業のため、どうしても費用が高くなります。
特に物理障害や大容量データ、法人向けサーバーなどの場合、数十万円単位になることもあります。
また、適切な業者であっても作業によっては、復旧できなくても費用が発生することがあります。
このため、依頼前に以下を確認しておきましょう。
- 無料診断の範囲はどこまでか
- 復旧不可の場合の費用発生条件
- 見積もり金額に含まれる作業内容
事前に確認しておけば、「復旧できなかったのに高額請求された」というトラブルを防げます。
3. データセキュリティの確認が必須
復旧を依頼するデータには、個人情報や顧客情報、企業の機密情報が含まれます。
そのため、セキュリティ体制が不十分な業者に依頼すると、情報漏えいのリスクが発生します。
依頼前には必ず以下を確認しましょう。
- ISO認証やプライバシーマークの有無
- 復旧データの保管方法(オフラインかオンラインか)
- NDA(秘密保持契約)の対応可否
- 官公庁や法人取引実績
安心してデータを預けるためにも、セキュリティ面は最重要ポイントです。
メリットとデメリットのまとめ
データ復旧業者への依頼は、確実性とスピードを重視するなら大きなメリットがあります。
一方で、費用や業者選びに伴うリスクも存在します。
大切なのは、信頼できる業者を見極めて適切に依頼すること。
DRAJ常任理事のデータ復旧業者

データ復旧業者を選ぶうえで、まず注目したいのがDRAJ(日本データ復旧協会)の存在です。
この協会は、データ復旧業界の健全化を目的として設立され、業界内のガイドライン策定や技術交流を推進しています。
ここでは、それぞれの特徴と強みを詳しく紹介します。
アイフォレンセ日本データ復旧研究所株式会社
アイフォレンセ日本データ復旧研究所は、大阪を拠点とする、関西初のデータ復旧専門会社です。
即日対応のフットワークと地域密着型のサポートで高い評価を得ています。
特徴と強み
- 大阪駅前にラボを構え、持ち込み即日対応が可能
- クリーンルーム完備で物理障害にも対応
- 法人・個人双方の幅広いメディアに対応
- 金融機関や医療機関など、重要データの復旧実績多数
急ぎの案件では、診断から作業開始までのスピードが重要です。
アイフォレンセはこの点に強みを持ち、関西エリアでは頼れる存在といえるでしょう。
ポイント
「とにかく早く復旧してほしい」というニーズに応える迅速対応型の専門業者。
アドバンスデザイン株式会社
アドバンスデザインは、日本で最初にデータ復旧サービスを専門企業として提供したパイオニア的な企業です。
長年にわたり業界をリードし、個人のHDD復旧から法人のRAIDサーバーまで、あらゆる媒体・障害に対応できる技術力を誇ります。
特徴と強み
- 世界水準のクリーンルーム設備と最新の復旧機材を完備
- 他社で「復旧不可能」と判断された重度障害の復旧事例も多数
- 個人・法人双方に対応し、Web問合せは24時間体制で相談可能
- バッファローなど大手メーカーの公式復旧サービスも担当
- 官公庁や大企業からの依頼実績が豊富
特に注目すべきはセキュリティ体制です。
弊社では、復旧データをオフライン環境で厳重に管理し、外部からの不正アクセスを遮断。
また、秘密保持契約(NDA)にも対応しており、機密情報を含む法人案件でも安心して依頼できます。
一言まとめ
「どこに頼めばいいか迷ったら、まずはアドバンスデザインに相談」と言えるほどの総合力。
技術力・設備・セキュリティのすべてが業界最高レベルです。
公式サイト:https://a-d.co.jp/
株式会社アラジン(データレスキューセンター)
アラジンは、福岡を拠点とし、、データレスキューセンターのブランドで全国対応しています。
ユーザー視点に立った分かりやすいサービス設計が特徴です。
特徴と強み
- 全国対応の宅配復旧サービス
- 復旧可能なデータを事前にリストで提示してくれる
- 軽度障害には定額プランを設定し、費用が分かりやすい
- ISO27001認証取得でセキュリティも安心
ポイント
価格とサービスの明確さで、初めてデータ復旧を依頼する人にも安心。
A1データ株式会社
A1データは、業界でも屈指の歴史と実績を持つ老舗企業です。
特に法人案件に強く、大規模サーバーやRAID構成の複雑な復旧を得意としています。
特徴と強み
- 累計50万件以上という圧倒的な実績
- 全国どこでも対応可能な出張復旧サービス
- RAID・サーバーなど法人向け高難度案件に特化
- 技術者が常駐するクリーンルームを完備
- 24時間365日の緊急受付に対応
法人データを扱う場合、現場で作業しなければならないケースもあります。
A1データは出張対応も可能なため、「機器を社外に持ち出せない」という法人でも安心です。
ポイント
豊富な実績と法人対応力で、企業データ復旧に最も適した業者の一つ。
株式会社くまなんピーシーネット
くまなんピーシーネットは、熊本に本社を置くデータ復旧専門企業です。
全国展開こそしていませんが、、技術力の高さと独自性で業界内でも注目されています。
特徴と強み
- HDDやSSDだけでなく、光学メディア、スマホ、防犯カメラ映像まで幅広く対応
- データ復旧だけでなく、デジタルフォレンジック(電子証拠調査)にも対応
- 公的機関との取引実績が豊富でセキュリティも万全
- 中規模法人や自治体からの相談も多数
特にデジタルフォレンジック対応が特徴的で、復旧だけでなく、証拠保全や調査ニーズにも応えられます。
企業の不正調査や訴訟対応など、特殊な案件にも対応できる点は他社にはない強みです。
ポイント
「データを復旧するだけでなく、データの証拠性まで重視する」という視点を持つ数少ない業者。
5社の比較まとめ
会社名 | 特徴 | 強み |
---|---|---|
アイフォレンセ | 関西エリア即日対応 | スピード重視、医療・金融など重要データ実績 |
アドバンスデザイン | 日本初のデータ復旧サービス |
|
アラジン | 分かりやすい料金・事前提示 | 初心者でも安心、全国対応 |
A1データ | 老舗・法人案件に強い | 大規模サーバーやRAID復旧 |
くまなんピーシーネット | フォレンジック対応 | 証拠保全や調査案件にも対応 |
その他のDRAJ会員のデータ復旧業者

先ほど紹介した常任理事5社は、DRAJを代表するトップクラスの企業です。
しかし、それ以外にもDRAJに加盟している信頼性の高い業者は全国に多数存在します。
これらの企業も、一定の技術力と情報管理体制を備えており、地域密着型のサービスや独自の強みを持っています。
ここでは、その他5社を紹介します。
株式会社バッファロー:メーカー系の定額・保証連携が強み。
PC周辺機器メーカーとして有名なバッファローは、、自社製品向けの正規データ復旧サービスを提供しています。
特徴と強み
- バッファロー製の外付けHDDやNASであれば、保証範囲内で無償または割引対応が可能
- 料金体系は定額制で、追加費用なし
- 復旧作業はメーカー正規パートナーが実施
メーカー純正の対応なので、製品特有の構造やファームウェアにも精通しています。
バッファロー製品を利用している場合は、まず公式サービスを確認すると良いでしょう。
ロジテックINAソリューションズ株式会社:メーカー系ならではの高い復旧ノウハウ。
ロジテックは外付けドライブやNAS製品で知られるメーカーです。
そのグループ企業がデータ復旧サービスを提供しています。
特徴と強み
- 復旧率92%という高水準を公式に公表
- メディア種別ごとの定額プラン
- メーカー純正パーツを使用した復旧が可能
メーカー系ならではの安心感があり、特に自社製品のNASや外付けHDDでは強みを発揮します。
「他社で復旧できなかったデータがロジテックで復旧できた」という事例も報告されています。
株式会社アイ・オー・データ機器:対象製品の復旧費用補償制度などユーザー支援が充実。
I-O DATA製品のユーザーに向け、手厚いサポートを提供しているメーカー系サービスです。
特徴と強み
- 購入時から最大150万円までの復旧費用を無償補償
- 条件を満たせば登録不要で自動付帯
- 保証外でもDRAJ加盟企業として信頼性が高い
もし対象製品を使っているなら、まず保証の有無を確認しましょう。
法人でも活用できるケースがあります。
株式会社DD-RESCUE:価格訴求型。専門機材を導入し透明性の高い情報発信。
DD-RESCUEは、業界でも価格訴求型の存在として知られています。
特徴と強み
- 論理障害・物理障害いずれも定額パック料金
- 世界最高峰の復旧機材を導入し、低価格でも技術は高水準
- 公式サイトで復旧事例や料金を積極的に公開
「とにかくコストを抑えたい」というユーザーに人気があります。
ただし、重度障害では協力会社との連携が必要な場合があり、納期がやや長くなることも。
株式会社パソコンドック24:全国チェーン。診断無料・成功報酬で相談しやすい。
全国に店舗を構えるパソコンドック24は、パソコン修理とデータ復旧を同時に行える数少ない業者です。
特徴と強み
- 診断無料・完全成功報酬
- HDD復旧は8,800円(税込)~とリーズナブル
- 持ち込み・宅配・出張対応が選べる
- 修理と復旧を一括対応可能
特に個人ユーザーや小規模事業者にとっては、身近で頼れる存在といえます。
その他のデータ復旧業者

DRAJには加盟していないものの、独自のサービスや特徴を持つ業者も存在します。
ただし、非加盟ということは業界団体のガイドラインに縛られない分、利用前に慎重な判断が必要です。
ここでは代表的な3社を紹介します。
LIVEDATA:技術研修など技術育成の取り組みで知られる。
- データ復旧技術者を育成するスクールを運営
- 最新の復旧技術を研究・導入
- 24時間365日受付可能
業界全体の技術水準向上にも貢献しており、技術力には定評があります。
PCエコサービス:低価格・成果報酬で個人ユーザーに人気。
- 論理・物理問わず、基本料金は一律39,800円(税込43,780円)
- 完全成果報酬制(復旧不可なら0円)
- 復旧率80%以上を公式に公表
コスト重視の個人ユーザーから人気がありますが、重度障害では納期が長くなる場合もあります。
特急データ復旧ウィンゲット:スピード対応に注力(関西拠点)。
- 障害内容に応じて最短即日復旧
- 緊急案件では24時間体制で対応
- 法人向け出張引取サービスも実施
関西圏で急ぎのデータ復旧が必要な場合には、頼れる存在といえるでしょう。
まとめ
DRAJ加盟企業は、一定の基準に基づいた運営を行っており、信頼性が高いといえます。
一方、非加盟企業にも魅力的なサービスはありますが、利用前には以下を確認しましょう。
- 料金体系が明確か
- セキュリティ体制が十分か
- 復旧不可の場合の費用発生条件
- 実績や口コミ
「価格」や「スピード」だけで選ばず、総合的に判断することがトラブル防止の鍵です。
よくあるデータ復旧依頼後の失敗談

データ復旧業者に依頼すれば問題が解決する――そう考える人は多いでしょう。
しかし現実には、、業者選びを誤ったことが原因で新たなトラブルが発生するケースも少なくありません。
ここでは、実際によく見られる失敗談を2つ取り上げ、その背景と対策を解説します。
失敗談1:復旧不可なのに高額請求された
事例
ある法人が、故障したサーバーを復旧させるため、ネットで見つけた業者に依頼しました。
ホームページには「初期診断無料」と書かれており、安心して依頼したつもりでしたが――
- 初期診断後、明確な見積もりが提示されないまま作業開始
- 作業終了後に「復旧できませんでした」と告げられる
- それにも関わらず、診断費や作業費として30万円以上を請求
最終的にデータは一切戻らず、費用だけが発生してしまったのです。
背景と問題点
このトラブルの原因は、契約内容を事前に確認しなかったことにあります。
「診断無料」と書かれていても、作業開始後に別料金が発生するケースは珍しくありません。
完全成功報酬型と書かれているからといって鵜呑みにはせずに確認する必要があります。実際には、復旧結果に関わらず作業費が発生する仕組みになっていることがあります。
防止策
- 完全成功報酬型と書かれていても実際はどうかを必ず確認する
→「復旧できなかった場合は費用0円」なら安心 - 見積書を事前に受け取り、作業内容と料金の内訳を明記してもらう
- 契約内容が曖昧な業者は避ける
ワンポイントアドバイス
複数社に見積もりを依頼すると、相場観が分かり、極端に高額な見積もりを回避できます。
失敗談2:セキュリティ不備による情報漏えい
事例
ある企業が、顧客情報を含むサーバーの復旧を依頼しました。
作業自体は成功しましたが、後日、顧客データが外部に流出していることが発覚。
調査の結果、業者が復旧したデータをオンライン環境で管理しており、
そこからハッキング被害を受けた可能性が高いと判明しました。
背景と問題点
データ復旧の現場では、作業後にデータを一時的に保管する工程があります。
この際、セキュリティ対策が不十分だと、外部から不正アクセスされるリスクが高まります。
特に、法人データには顧客情報や機密情報が含まれるため、、流出時のダメージは計り知れません。
防止策
- ISO27001などのセキュリティ認証を取得している業者を選ぶ
- データ保管方法がオフライン環境か確認する
- 秘密保持契約(NDA)を締結できるか確認する
- 官公庁や大手法人との取引実績をチェック
ワンポイントアドバイス
業者に相談する際は、「データを保管する環境」「誰がアクセスできるか」などを必ず質問しましょう。
答えが曖昧な業者は要注意です。
失敗談から学ぶこと
これらの事例から分かるのは、「焦って依頼すると失敗する」ということです。
データ消失時は冷静さを失いがちですが、だからこそ以下の点を確認することが大切です。
- 見積もり内容と契約条件の明確化
- 成果報酬制かどうかの確認
- セキュリティ体制のチェック
- 複数社からの比較見積もり
大切なデータを確実に、かつ安全に取り戻すためには、事前調査が最も重要な作業なのです。
データ復旧業者に関するよくある質問(FAQ)
データ復旧サービスを初めて利用する際、多くの人が同じような疑問を抱きます。
ここでは、特によく寄せられる質問をピックアップし、分かりやすく回答します。
依頼前の不安を解消し、安心してサービスを利用するための参考にしてください。
Q1. データ復旧の成功率はどれくらいですか?
A. 障害の種類と状態にもよりますが、復旧できない障害が潜在的に3~4割程度は存在します。
軽度の論理障害であれば、比較的復旧できるケースは多くなりますが、例えばSSDではデータの誤削除後に、復旧したいデータの消去が裏で行われてしまうことで復旧ができなくなるような特性があるなど、一概に復旧の成功率を定義することができないのが実情です。
プラッタ(HDD内部の磁気ディスク表面)が傷ついてしまった場合や、RAID構成が複雑に崩壊している場合は復旧の難易度が高く、元々書かれていたデータの上に別のデータが上書きされたような場合は、そもそも復旧が不可能ということもあります。
また、「成功」の定義をどこに置くか、事前に業者へ確認、相談をしておくことも有効です。お客様によっては、例えば100ファイル中1つのファイルだけ復旧できれば良く、その他99ファイルは不要という場合もあるでしょう。事前にその旨を伝えておき、その1つのファイルが復旧できず残りのファイルだけ復旧できた場合には費用が発生してしまうのか、など具体的なやり取りを行うことをおすすめします。
ポイント
- 復旧率(成功率)○○%のような表現を鵜呑みにしない
- 通電を続けたり、自力で復元ソフトを何度も試すと状況が悪化する可能性がある
- 成功の定義と料金発生の条件を具体的なケースに落とし込んで確認する
(参考URL:https://www.draj.or.jp/wp/wp-content/themes/fv_project_2024/assets/media/draj_guideline.pdf)
Q2. 復旧にはどれくらいの期間がかかりますか?
A. 症状によって数時間〜数週間まで幅があります。
障害レベル | 目安期間 |
---|---|
軽度の論理障害 | 当日~3日程度 |
中度の物理障害 | 3日~1週間程度 |
重度の物理障害 | 1~2週間以上 |
RAIDサーバーや大規模システム | 2週間~1ヶ月以上 |
ポイント
- 緊急案件では「特急対応」サービスを提供する業者もあります
- 納期を急ぐ場合は、初回診断時に必ずスケジュールを確認しましょう
部品調達や特殊作業が必要な場合は期間が長くなる可能性があります
Q3. 復旧できなかった場合、本当に料金は0円ですか?
A. DRAJ加盟企業であれば0円ですが、条件を必ず確認しましょう。
仮に「完全成功報酬制」と明記してあっても、その業者独自の考え方もある可能性があるため、データが復旧できなかった場合の費用については確認することをおすすめします。
以下は例外的に費用がかかることがあります。
- 機器の返送料や部品代
- 緊急対応サービスの追加料金
- 特殊な診断作業費
確認すべき項目
- 成功報酬制の範囲はどこまでか
- 復旧不可の場合に発生する費用があるか
- 追加費用が発生する条件
事前に契約書を確認することで、料金トラブルを防げます。
Q4. データの中身を業者に見られてしまいませんか?
A. 信頼できる業者なら、プライバシー保護が徹底されています。
復旧作業の過程で、技術者がファイルを開いて確認することはありますが、それは動作確認のためだけです。
データ内容を覗き見したり、外部に持ち出すことは禁止されています。
多くの業者では以下の体制を整えています。
- 社内でのアクセス制限
- 従業員の誓約書・教育
- 復旧データのオフライン管理
さらに安心するために
- 秘密保持契約(NDA)の締結を依頼する
- 官公庁や大企業との取引実績を確認する
- ISO27001やプライバシーマークの取得状況をチェックする
Q5. 自力で復元ソフトを試すのは危険ですか?
A. 復旧不能となるリスクを負ってでも、費用を重視する場合には有効であると言えますが、データを喪失してしまうリスクがある点は否定できません。
ファイル削除直後などの軽度な障害では、復元ソフトでの対応も可能です。
ただし、誤った操作をすると以下のリスクがあります。
- 上書きによるデータ消失
- 通電により物理障害が悪化
- 復旧不能になる
推奨する手順
- まず機器の電源を切る
- 可能であれば「クローンディスク」を作成して作業する
- 少しでも異音や発熱があればすぐ中止して業者に相談する
「絶対に失いたくないデータ」の場合は、最初から専門業者に依頼するのが安全です。
Q6. 復旧後、機器本体は修理されますか?
A. データ復旧と機器修理は別工程です。
データ復旧は「データを取り出すこと」が目的であり、機器本体を修理するわけではありません。
復旧作業では内部部品を取り出すこともあり、メーカー保証が切れる場合もあります。
復旧後は、別の媒体にデータをコピーして納品されるのが一般的です。
推奨する手順
- 機器本体の修理を希望する場合は、復旧後にメーカーや修理業者へ依頼する
- 一部の業者(例:パソコンドック24)では修理と復旧を同時に行えるケースもある
FAQまとめ
- データ復旧は早期対応が成功率を左右する
- 成功報酬の範囲を事前に確認することで料金トラブルを防止
- セキュリティ体制とNDA締結の有無をチェック
- 重要データは迷わず業者への相談が基本
記事のまとめ
最後に、本記事のポイントをおさらいします。
- データ復旧業者を選ぶ際は以下の4つが重要
- DRAJ加盟
- 技術力と設備
- 料金体系の明確さ
- セキュリティ体制
- 費用は障害レベルに応じて変動するが、軽度で数万円、重度で数十万円が目安
- 信頼できる業者は「完全成功報酬型」「無料診断」「オフライン管理」などを実施
- トラブルを避けるため、複数社比較と事前確認を徹底する
- 迷ったら業界パイオニアであるアドバンスデザイン(https://a-d.co.jp/)を起点に相談
大切なデータを取り戻すには、冷静な判断と慎重な業者選びが欠かせません。
この記事を参考に、後悔のない選択をしてください。
記事監修者情報
- 監修者名:西本 有佑
- 所属: データセキュリティ事業部(2025年9月末時点)
- 経歴(要約): 2009年アドバンスデザイン入社。E-discovery事業部、企画広報室を経て、データ復旧・データ消去業界の業界/企業特性や広告戦略/Webマーケティング等に深い造詣をもつ。2023年よりデータセキュリティ事業部、現場責任者に就任。
- コメント:これまでデータ喪失の機会に直面した多くのお客様と接してきました。そのほとんどが、日頃データ復旧業界と接点のない方々です。中には複数社をたらい回しにさせられたり、信用できない業者に診断を依頼してしまったり、と業者選定が難しいために本来復旧できたはずのデータを泣く泣く諦められるようなこともあります。少しでも迷ったら、まずは当社までお気軽に電話相談してみてください。焦らずに「まずは相談」がポイントです。
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