【NASのデータ復旧】データ消失ケース、データが消えた時にやるべきこと、データ復旧方法の検討

NASはその利便性の高さから、パソコンやスマートフォンのみならず、タブレットやゲーム機、音楽プレーヤーなど、さまざまなデバイスの外部データ格納先としても利用されており、利用するデータサイズの増加に伴い、利用機会も増えています。

また、個人単位の比較的限られた条件下の利用から法人単位の高スペックな条件を求められる利用まで、利用機会の多様化もあり、その分トラブルに見舞われることも多くなっているのではないでしょうか。

NAS本体の故障や、間違った操作によるデータ消失など、多種多様なトラブルに見舞われた場合、それぞれの状況に合った的確な対応をしなければ、データ復旧ができなくなる可能性が高まります。

トラブルが起きた場合、発生した問題の原因を正確に把握することが重要です。

ここでは、NASのデータが消失した場合に行うべき適切な対処法から、データ復旧方法の検討までを総合的に紹介します。

NASで起こるデータ消失ケース

データ消失のケースは、大きく分けて2通りあります。
一つは、「人的な操作ミスによるデータ消失」、もう一つは「機器本体の問題によるデータ消失」です。

人的な操作ミスによるデータ消失ケース

  • ファイルやフォルダを削除してしまった
  • データを上書きしてしまった
  • 初期化してしまった

この3つのケースはヒューマンエラーと呼ばれる、NASのみならずパソコンの操作でよく起こる過失です。
NASのデータ消失でも「人的な操作ミス」によるものが多いため、うっかりデータを失わないように日ごろから
こまめにバックアップを取っておくことがなにより重要です。

機器本体に起因したデータ消失ケース

  • NASが起動しなくなった
  • 突然電源が落ちてしまった
  • 共有フォルダにアクセスできない
  • ファイルコピー中にエラーが発生してしまった
  • 再構築(リビルド)中にエラーになってしまった
  • RAID構成が崩壊してしまった
  • ファームウェアアップデートに失敗してしまった
  • EMモードやエラーコードが表示されてしまった
  • エラーランプが点灯してしまった
  • 異音がするなど物理的にNASが故障してしまった

これらの問題は、NASの使い始めよりも、ある程度長く使い続けてから起こる可能性の高いトラブルですが、実際には精密機器であるがゆえに、ある日突然障害が発生し、データが消失してしまうケースが多くなります。突然発生したNASのデータ消失は、NASのハード自体の故障による可能性があります。問題発生の原因が明確であれば復旧する方法を正確に選択できますので、データ消失が突然発生してしまったら、まずは慌てることなく状況判断を正確に行いましょう。
原因が特定できていない状態で、やみくもに復旧作業を行うと、かえって状況を悪化させてしまうこともあります。

データが消えた時にやるべきこと

実際にデータが消失してしまった場合、多くの人が慌ててしまい、あれやこれやと色々な試みをされる中で障害発生当初よりも状況を悪化させてしまう、ということが少なくありません。そのようなことが起きないよう「確認内容」と「対処方法」について詳しく見ていきましょう。

NASの利用を中止する

まず故障の原因がはっきり分かるまでは、NASの利用を一旦中止することが正しい選択です。問題があるにも関わらず継続的に利用してしまうと、故障をさらに悪化させたり、データ復旧の可能性を低下させてしまったりします。

状況を把握する

データが消えた時の状況と原因を把握する

実際に、「どのような操作をした際にデータを消失したのか」を正確に記録しておきましょう。原因究明の手がかりとなります。
具体的には、「データが消失した際、NASにアクセスしていたか」「パソコンなどのデバイスのユーザーからどのような操作を行ったのか」などの情報を把握できればその原因の選択肢を狭める助けになります。

エラーメッセージの内容を確認する

トラブルが起きた際に出た「エラーメッセージ」の存在も非常に重要になります。
エラーを表す方法は、メーカーや機種によって異なりますが、ステータスランプが赤くなり、点滅を繰り返すことでエラーを知らせる場合もあります。
例えば、Buffalo社のNASは、エラー内容ごとにE01やE02…E30など、エラーコードが割り当てられています。そしてステータスランプが0.3秒ごとに1.0秒点灯するのが、エラーコードの10の位を表し、0.3秒ごとに0.5秒点灯するのが、1の位を表します。
この点滅の数をカウントすることにより、エラーコードのどれに該当するのかを把握することが可能となります。
一例を挙げると、電源スイッチをONにしても電源ランプが点灯しない状態の「E00」、ファンの回転が低い、または停止している状態の「E11」など、エラーの内容ごとに細分化されています。
このエラーコードを読み取るだけでも、NASの本体の状況がよく理解できます。所有するNASの取扱説明書や、製品の公式サイトなどで、エラーコードの内容を確認することをおすすめします。

物理的な故障やランプ点灯の状況を見る

「物理的な故障」が発生しているか把握することも大きな手がかりとなります。
NASはランプが消えて物理的に作動していなくても気がつきにくいものです。電源やネットワークなども点検して、それらに問題がなかったかどうかを確認してみることも重要です。
例えば、通常は点灯しているはずのランプがまったく点灯していないといった状況では、ハード固有の問題を疑う必要性があります。特に電源部品に問題がある場合は、ステータスランプすら点灯しない場合もあります。

NASの商品名や型番を調べる

専門業者に修理を依頼する場合などを含めて、NASの「商品名」や「型番」を把握することは重要です。メーカーや専門業者に問い合わせをした場合でも、まずは「商品名」や「型番」を聞かれることになります。NAS本体の背面などに記載されていますので見てみましょう。

ゴミ箱機能が有効か確認する(trashboxからの復旧)

これは「人的な操作ミスによるデータ消失」の際に、特に確認すべき内容です。
NASに「ゴミ箱機能」が備わっている場合、有効になっていれば、そこからデータを復旧できる可能性があります。まずこの機能が、有効になっているかどうかを確認してみましょう。

バックアップが存在するか確認する

通常、NASの設置時には、外付けのハードディスクドライブ(HDD)などに定期的にバックアップを取得するように設定することが多いです。まずは利用しているNASで、定期的なバックアップを行っているか、バックアップデータが存在するか、を確認してみましょう。前任者から引き継いだ際など、実はバックアップが存在していた、というようなことも十分に考えられます。
正常にバックアップが取得できている場合、バックアップデータの活用により、データを復元することができます。

NASの構成仕様を調べる

NASがRAID構成をしている場合、RAID構成の内容とデータ消失ケースによって、データ復旧はより難易度が増すケースがあります。

RAIDの詳細についてはこちらへ

データ復旧方法の検討

さまざまな状況をチェックした上で、いよいよ実際のデータ復旧を行うかどうかを決断することになります。 ただ、どのような復旧方法を選択するかによって、さらに踏み込んだ判断が必要になります。

論理障害か物理障害か判断する

NASの障害には大きく分けて2つの理由が考えられます。
一つは、「論理障害」と呼ばれるもので、例えば、ファイルシステムが壊れたことによりデータが読み取れない、というような状態です。もう一つは「物理障害」と呼ばれるもので、例えば、データが記録されているハードディスク本体が壊れてしまっているような状態です。一般的には論理障害よりも物理障害のほうが、復旧が困難なケースが多くなります。

データ復旧ソフトを利用する

最近では、データ復旧ソフトを安価に入手できるようになってきており、これを使って、自力で修復する方法を考える方も多いでしょう。
しかし、復旧ソフトではできることとできないことが存在するため、購入前などにあらかじめ、復旧ソフトでデータ復旧ができる症状であるか否かを、理解しておく必要があります。

データ復旧ソフトでできること

データが消失した理由が「論理障害」によるものであれば、データ復旧ソフトで復旧できる可能性があります。ただし、操作方法を間違えるとデータを復旧するまでに大きな手間がかかるだけではなく、データ復旧の可能性すらなくなってしまう場合もあります。そのようなことを防ぐために、まずは当社のようなデータ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。

データ復旧ソフトでできないこと

一方、「物理障害」が発生しているNASは、データ復旧ソフトでの復元は不可能です。物理障害は故障している部品の修理もしくは取替えが必要であることが多いため、自力での対応は大変困難です。当社のようなデータ復旧の専門業者に復旧を依頼するのがもっとも確実な復旧方法となります。

データ復旧業者にデータ復元を依頼する

データ復旧業者を選定する

データ復旧を専門業者に依頼する場合、もっとも重要なのが業者選びです。
データ復旧サービスをうたっているからといって、どの業者に依頼しても同じ結果が得られるような簡単なものではありません。
豊富な経験や技術力があり、復旧が成功した実績の多い、お客様サポートも充実している業者を選択することが重要です。
また、事前に修復可能かどうかをしっかり診断してくれる業者がよいでしょう。ほとんどのデータ復旧の専門業者が、事前に費用の見積もりを提示してくれるので、注文後に思っていたよりも高額の料金が請求されるといったことはまずありません。

データ復旧前にもう一度考えておくべきこと

データ復旧ソフトを購入するにせよ専門業者に依頼するにせよ、データ復旧を実施する前に、もう一度どのように実施するかを考えてみる必要があります。

自己対応した際に失敗するリスク

データ復旧を行う場合、初回にデータ復旧を行った際に復旧できるか否かが非常に重要です。これは、一度データ復旧を試みた場合、その操作によって状況が悪化する可能性があるためです。
このため、データ復旧業者によっては、既に他業者にてデータ復旧作業を行っている場合、別途費用が発生したりデータ復旧作業を断られたりすることもあります。
マニュアルなどをよく確認せずに自己流で行った場合、間違った方法で操作してしまうことも多く、取り返しのつかない状況に陥る危険性があります。
重要なデータを含んでいる場合は、安易に自己対応することを避け、データ復旧の専門業者に相談してみることをおすすめします。

このようにNASのデータ復旧もデータ消失ケースを正しく把握した上で、適切にデータ復旧の対処を行う必要があります。少しでも分からないことがあれば、まずNASの電源を落としてそれ以上の操作はせず、当社までご相談いただくことをおすすめします。


データ復旧サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。
サービスお申込み
データ復旧サービスへのお問い合わせはこちらをご覧ください。
データ復旧サービス お問い合わせ