パソコンのデータ復元にかかる時間は?

データを消失してしまったときには、システム復元を行っても失ってしまったデータが戻ってくるわけではありません。データ自体を復元する作業が必要です。そこでシステム復元とデータ復元の違いについてご紹介します。また、復元にかかる所要時間や、データ復元の方法やポイントも紹介します。

システム復元とは違う?データ復元とは

パソコンの復元には、システム復元とデータ復元の2つがあります。

システム復元とは?

システム復元とは、Windowsのシステムを復元ポイント時の状態に戻すことです。
主に、パソコンが正常に起動しなくなったなどの障害が発生した際にシステムの復元を行います。
トラブル発生前の状態にシステムを復元することによって、正常に起動することが期待されます。

データ復元とは?

データ復元とは、消えてしまったデータを元に戻すことです。
データをうっかり消してしまったときや、HDD(ハードディスクドライブ)の故障などの際にデータを取り戻すために、データの復元をします。

システム復元をしてもデータは復元できない

システムの復元はあくまでシステムに影響を及ぼすもので、ワードやエクセルなどで作成した書類や、写真などのデータには影響がありません。
データ消失時に、仮にシステムの復元でWindowsのシステムを1週間前の状態に戻しても、間違えて消してしまった個人データが復旧されることはないので気をつけましょう。

システム復元を行う方法とは?

システムの復元を行う場合は、以下の点に注意してください。

  • 予め復元ポイントを作成しておかなければ、システムの復元はできない
  • HDDやSSD(ソリッドステートドライブ)の容量に128GB以上の空きが必要
  • ノートパソコンの場合はACアダプターを接続し、急に充電が切れないようにする

システム復元の操作手順

システムの復元
  1. 画面左下のタスクバーの検索ボックス(フォーム)に、「システムの復元」と入力して、「復元ポイントの作成」を左クリック
  2. 「システムの復元」を左クリック
  3. 「次へ」のボタンを左クリック。「復元ポイント」が表示される。
  4. 「別の復元ポイントを選択」を左クリックしてチェックを入れた後、「次へ」ボタンを左クリック
  5. 復元ポイントを選択し、「影響を受けるプログラムの検出」ボタンを左クリック
  6. 復元によって削除・復元されるプログラムとドライバーを確認した後「閉じる」ボタンを左クリック
  7. 復元ポイントを選択し、「次へ」ボタンを左クリック
  8. 復元ポイントの詳細が表示されるので、確認した後「完了」ボタンを左クリック
  9. 確認する画面が表示されるので、よければ「はい」ボタンを左クリック

6で確認した、削除・復元されるプログラムとドライバーをメモしておいて、復元が終わった後に必要に応じてインストールし直すなどの対処をしてください。

もしそれでも正常にパソコンが起動できない場合には、お使いのパソコンメーカーに相談することをおすすめします。

システム復元にかかる時間は?

システム復元にかかる時間は、復元ポイントの時間によって変わります。
つまり、復元ポイントが昔のものであれば時間はかかりますし、逆に近いものであれば1時間かからない場合もあります。
もしかしたら1日かかるかも、という気持ちで行ったほうが良いでしょう。
一日放置してもそのままの場合は、なんらかの障害が発生しているかデッドロック状態で止まっている可能性があります。
HDDランプが点滅していないのを確認して、強制終了を行ってください。

データ復元にかかる時間は?

データ復元には、自分で行う方法と専門業者に依頼する2つの方法があります。
自分で行う場合は、Windows10の「ファイル履歴」機能を使うか、データ復旧ソフトを使う方法があります。
自分で復元する場合、手軽にできることや、時間がかからないというメリットがありますが、失敗した場合には、大切なデータの復元が困難になってしまうこともあるので、十分注意してください。

自分でデータを復元する場合

ファイル履歴は、一定時間ごとにバックアップを取ってその中から好きなファイルを復元できる機能です。 事前にバックアップを取っておかないと使うことができません。

Windows10のファイル履歴を利用して復元
  1. 左下のスタートボタンを左クリックし、「Windowsシステムツール」を左クリック。「コントロールパネル」を左クリック。
  2. 「ファイル履歴でファイルのバックアップ コピーを保存」を左クリック。
  3. 左のメニューから、「個人用ファイルの復元」を左クリック。
  4. バックアップしてあるデータ一覧が表示されるので、左右のボタンを左クリックし、必要なファイルがあったと思われる日付にさかのぼった後、表示された復元したいファイルかフォルダを左クリック。
  5. 緑色のボタンを左クリック。

一方、データ復旧ソフトを使う場合は、ソフトの取扱説明書をしっかり読んで行ってください。
注意点としては、復旧したいデータが入っているHDDに直接データ復旧ソフトをインストールしないことが挙げられます。
もし復旧したいデータが書かれているHDDに復旧ソフトをインストールしてしまうと、復旧ソフト分のデータが上書きされてしまい、データ復旧が困難になってしまう可能性があります。

復元にかかる時間は、お使いのパソコンのスペックやデータ量に依存します。

専門業者に依頼してデータを復元する場合

専門業者に依頼する場合、お金がかかることがデメリットですが、プロに任せることで誤った操作により復元不可となるリスクがないことや、適切に診断を行ってくれること、また、データを安全に取り出すことができる、などの大きなメリットがあります。

HDDに入っているデータが仕事で使うファイルや、家族写真など大切なデータであれば専門業者に依頼すると良いでしょう。

ただし、個人情報の漏洩の心配があるため、信頼できる業者に依頼することが肝心です。

アドバンスデザインでは、高品質のデータ復旧サービスを提供しています。
高いセキュリティレベルと、データ復旧技術を持った専門のエンジニアが、企業・個人問わず復旧サービスを行っています。

復旧にかかる時間は、個人で行う場合と同様にパソコンのスペックやデータ量で異なるのはもちろんですが、パソコンの障害の程度によっても異なります。 軽度の障害であれば1~3日ほどで復旧できますが、重度障害の場合には、1~2週間かかる、ということもあります。

アドバンスデザインでは、大急ぎでデータ復元が必要なお客様向けに緊急サービスの対応もしていますのでお気軽にご相談ください。

障害が発生してしまったメディアもパソコン、サーバ、外付けHDD、USBなど幅広く対応しており、診断は無料なのでお気軽にお申込みください。


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