【復旧】HDD(ハードディスクドライブ)異音発生時の症状と原因と対処方法

普段使っているパソコンや外付けHDD(ハードディスクドライブ)も、いつも問題なく動いていてほしいという願いに反して、故障やトラブルは突然起こりやすいもの。
購入してから長い間使っているような消耗(寿命)故障から、購入直後の不良故障まで、故障ケースは様々です。
ここではHDDの説明と、異音が発生するときの故障症状や原因や対処方法を紹介します。該当する故障ケースがあればデータ復旧会社へまずは連絡しましょう。

HDDとはそもそも何か?HDDを搭載しているハード種類紹介

HDDとは情報を記録し読みだす記憶装置のこと

HDD(ハードディスクドライブ)は、コンピュータにいろいろなデータを記録したり読み出したりする記憶装置です。プラッタと呼ばれる磁気の円盤に記憶する仕組みになっていますが、このプラッタの枚数はハードディスクの大きさによっても異なり、2.5インチで1?3枚、3.5インチで1~4枚程度です。このプラッタの表面にはデータを読み込んだり書き込んだりするための磁気ヘッドがついています。プラッタの表面は、磁気のブロックが形成されており、このブロックひとつが情報量の単位である「1ビット」となります。ディスクに情報を記憶する際は、プラッタに磁気を与えてデータを書き込みます。
このデータを記憶できる容量はHDDによって異なり、MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)、TB(テラバイト)などの単位で表記されます。単位同士の関係をわかりやすく表にすると以下のようになります。

  • 1MB=1024KB
  • 1GB=1024MB
  • 1TB=1024GB

コンピュータの世界では2進法を使うため、10進法の1000に一番近い数字である2の10乗である1024という数字が使われるようになりました。
この数字が大きければ大きいほど記憶容量も多いということになりますが、1GBだからといって1GB記憶できるというわけではありません。実際にはOSや管理領域の分が差し引かれるので、一般的に5?10%の誤差が生じるのは問題ありません。

HDDには内蔵タイプと外付けタイプがあり、それぞれに長所と短所があります。内蔵HDDの長所はパソコンの中に直接組み込むので場所を取らないこと、気軽に増やせること、さらに値段も外付けに比べて安いことです。短所はデータの移動が面倒、初心者が自分で取り外すのは非常に困難という点です。
外付けHDDの長所は、複数のパソコンで使えること、パソコンを買い換えた際のデータ移動も簡単です。短所はデータ転送速度が遅いこと、場所をとること、稼動音がうるさいこと、壊れやすいことなどがあげられます。

SSDはHDDとは違うの?

SSD(ソリッドステートドライブ)は、HDDと同じように記憶装置ではありますが、プラッタをモーターで回転させるHDDと違い、USBメモリーのように、内蔵されているメモリーチップにデータを書き込む仕組みになっています。そのため、静音性が高く、データの書き込みが高速で行えます。さらに、消費電力が少なく低発熱で、外付けタイプのものでもHDDに比べるとコンパクトで持ち運びにも便利です。しかしながら、HDDよりも割高で容量の大きいものが少ない、振動や衝撃に強い分、静電気などの影響を受けやすくある日突然動かないというようなトラブルが起こりやすい、読み書き回数に制限(10万回程度)があるという短所もあります。

総合的に見ると、速度の早さにこだわりがあり、重要なデータは外付けHDDに保存する。外出先でパソコンを使う機会が多いという人にはSSDが適していると言えるでしょう。

HDDの異音ってどんな音?異音の種類と症状判断

異音を擬音語で表すと

「これはおかしいな?」と感じる異音には、以下のようなものがあります。
ガー、ガガガカコン、カタカタ、カチカチ、カリカリ、ガリガリ、キー、ギー、ギギ、キュイーン、キュルキュル、コツコツ、ゴリゴリ、ゴロゴロ、コンコン、ジー、ジジジ、ジリジリ、チリチリ、ピッピッ、ピピピ、ブーブー、ブーン、ブオーン…

「あ、この音に近い」と感じる異音はありましたか?では、その音からパソコンの症状を判断することはできるのでしょうか?

異音から症状を判断するのは困難

専門家に相談として寄せられる症状には以下のようなものがあります。

  • パソコンから聞きなれない「ガリガリ」というような異音がする
  • パソコンの電源を入れるとピーッという異音がして動かない
  • パソコン起動時に「コンコン」「カタカタ」というような音がして、その音が次第に大きくなっていく

しかし、初心者がこれだけの情報でパソコンの症状を判断するのは非常に困難です。

異音と同時に起こることが多い故障症状

同時に知っておきたいのが必ずしも故障の原因がHDDにあるとは限らないということです。ここでは、HDD以外の故障原因の症状を紹介します。
まず、HDD以外の故障原因として多いのは以下の5つです。

  • 電源ユニットの故障
  • マザーボードの故障
  • 冷却ファンの故障
  • キーボードの故障
  • USB機器の繋ぎ過ぎによる故障

その際に異音と同時に見られる症状の一例として、以下のようなものがあります。

  • パソコンの電源が入らない
  • 起動した時にビープ音(ピー、ピーピッピッ、ピーピーピーなど、長音と単音を組み合わせたハードウェアの異常を知らせる警告音)が鳴る
  • 起動してもすぐに、もしくは数分でパソコンの電源が切れる
  • 電源のランプが点滅したままパソコンが起動しない
  • 起動しても勝手に再起動を繰り返す
  • 電源は入るが画面が真っ暗なままで反応しない

確認すべきこと

  • 電源ランプはきちんと点灯するか?点滅していないか?
  • 電源ユニットの冷却ファンがきちんと動いているか目と耳で確認
  • パソコンの内部温度を計測できるフリーソフトで調べる
  • パソコンにUSB端子で繋がっているものを、マウスとキーボード以外全て外してから起動してみる
  • どこから異音がするのか?

特に、最後の「どこから異音がするのか?」というのは、故障の原因を探る際に重要なポイントとなります。

HDD異音の原因に多い磁気ヘッドとプラッタの故障

どこから異音がするかで故障パーツはある程度特定できる

HDDの故障も、どこから異音がするかで、故障パーツの特定や異音の原因をある程度知ることができます。
以下では、HDDの異音でHDDのどのパーツが故障しているかをある程度特定できたケースをご紹介します。

磁気ヘッドから異音がする場合

【症状】
磁気ヘッドは、アナログプレーヤーで例えるとレコード針を支えるトーンアームと同じような役割をしています。レコードに針を刺して音を出すように、HDDは磁気ヘッドで磁気ディスクを読み込みます(磁気ヘッドは針を使わずにディスクの読み書きを行います)。この磁気ヘッドに大きな衝撃や振動が与えられると、磁気ヘッドが物理的に動いてディスク表面(プラッタ)と接触して、接触した部分が擦れてしまいます。この擦れた部分は不良セクタとも呼ばれ、傷付いた部分のデータが読み取れなくなってしまいます。この傷の部分がわずかであれば正常動作を続けることが多く、そのまま使い続けてしまうことで症状が徐々に悪化し、最終的に復旧が不可能になるケースもあるので注意が必要です。

【異音】
磁気ヘッドが故障したまま物理的に動いてしまっていると、他の部分と接触してしまっていることが多く、定期的に「カチカチ」という音がすることが多いです。また、プラッタとずっと接触してしまっている場合には、「カチカチ」という音とともに、「キー」という、擦れるような音が発生するケースもあります。
これらの症状が出たら、速やかに電源を落として、それ以上ディスクの表面が擦れるのを避け、悪化させないことが重要です。

プラッタから異音がする場合

【症状】
プラッタ表面が擦れて読み取れなくなった部分を「不良セクタ」と呼びますが、この不良セクタが、磁気ヘッドの不具合や経年劣化で増殖すると、エラーを回避しきれなくなり、通常通りのデータ読み込みをしようとする磁気ヘッドがプラッタ上を延々と往復します。

【異音】
不良セクタの部分を読み込もうとするとき、異常な往復作業を繰り返す磁気ヘッドが搭載されたアームが、ストッパーに何度も当たることで「カチカチ」「カタカタ」と音が鳴ります。

HDDから異音がした時にやってはいけないことと対処方法

HDDトラブルの時にやってはいけないこと

HDDの故障を疑った時に、素人の方がやってしまいがちな「NG行動」には、以下のようなものがあります。

  • 何度も電源をつけたり消したりする
  • 再起動を繰り返す
  • 動かなくなった外付けHDDを、他のパソコンに繋いでみる
  • HDDをたたくなど、衝撃を与える
  • 故障したまま放置する
  • 分解する

もしHDDが故障してしまったら、仕事ができなくなる、大切なデータが全部消えてしまうなどと考えて、誰もが焦ります。それはやむを得ないことですが、焦るあまり自力で何とかしようと、いろいろといじってしまったり、分解してしまったりすると、後で取り返しのつかないことになってしまいます。そんなことになる前に、自分でできる範囲の対処方法と、専門家に依頼すべき対処方法について、しっかり学んでおきましょう。

異音の対処方法(自分でできること)

外付けHDDなど、電源が切れるものは速やかに切り、他の媒体と繋げない

HDDが故障した原因が「ウイルス感染」であるケースも珍しくありません。ウイルスに感染した状態のまま他の媒体と接続してしまうと、繋げた媒体もウイルスに感染してしまいます。また、ウイルスが原因でない場合も、HDDは熱に弱いので、故障した状態のまま他の機器に繋ぐのはやめましょう。

バックアップがとれる状態であれば、すぐにバックアップをとる

通常通りのバックアップができればいいのですが、それができない場合、バックアップを取りたい内蔵HDDを取り出し、USBケーブルで他のパソコンと繋ぎデータをコピーするという方法がりますが、分解して内蔵HDDを取り出すのは初心者にとってかなりリスクのある方法なので、復旧会社に依頼した方が良いでしょう。

HDD診断ソフトでHDDの状態を調べる

「CrystalDiskInfo」など、HDDの状態や動作状況を調べるためのフリーソフトは数多く存在しますが、あくまで症状を判断するソフトにすぎませんので、パソコンの故障が軽度なのか重度なのかを知る目安として使いましょう。

異音の対処方法(復旧会社にお願いすべきこと)

異音がいつまでも続いて故障だと思ったら、できるだけ早く復旧会社に修理を依頼するのが最善策です。とはいえ、故障の状態によっては高額の費用がかかることもあり、機械に強い人であればネットで情報を集めながら自分で何とかしようと思うかもしれません。また、修理を依頼するのを躊躇して、そのままパソコンを放置してしまう人もいるかと思います。
しかし、一度分解してしまったパソコンは、メーカーで保証対象外になってしまうばかりでなく、復旧会社に修理を断られてしまうケースや、通常より高い料金を提示されることもあります。また、故障したまま放置してしまうと症状が悪化し、復旧できる確率が下がってしまいます。実際に、故障直後に修理に出せば、90%以上の確率でデータを復旧できるとも言われています。
これらのことをふまえ、HDDが故障したらまず信頼できる復旧会社を探し、異音などわかる範囲で症状を伝え、見積もりを出してもらいましょう。


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